環境・社会・ガバナンス

私たちは、「私たちが生産するものはすべて、私たちが暮らす地域社会に付加価値をもたらすものでなければならない」と考え、ビジネスを実践しています。グローバル・コミュニティの一員として、私たちが引受するすべての取引において、環境に関する国際的なベスト・プラクティスに従います。私たちのポリシーは、私たちの取引が人々や環境に害を与えないことを確保するものです。また、児童労働やマネーロンダリング、腐敗行為を支援するプロジェクトに該当するか否かを見極め、当該プロジェクトを排除しています。

最低要件として、ATIDIは保険商品の恩恵を受ける事業が事業展開国におけるE&S法令に則ったものであることを求めています。これには、国際労働基準、人権や環境に関する国際条約の遵守が含まれています。

ATIDIは、ATIDI加盟国を効果的に支援するため、環境・社会・ガバナンス(ESG)に係る影響が最も最適になるよう努めています。また、ジェンダー平等と環境への配慮のあるATIDI内手続きとプロジェクト・ポートフォリオの作成に注力しています。

ATIDIのESGポリシーは、保険を申請する顧客によるE&Sデュー・デリジェンス(D/D)実施手順が含まれています。同ポリシーは国際金融公社(IFC)のパフォーマンス・スタンダードやその他関連する開発金融機関(DFIs)の基準が取り込まれています。ATIDIは案件を審査、分類、報告、モニターするためのツールを開発しました。

ATIDIのE&Sリスク管理は下記のステップで構成されています。

1) スクリーニング:

ATIDIは第一段階として、環境、社会、ガバナンスの見地から案件を初期審査します。審査されるのは下記の情報です。

  • ATIDIの適格性要件および除外リストへの準拠;
  • 主なESGリスク
  • 取引に適用されるIFCパフォーマンス・スタンダード

2) カテゴリ分類:

すべてのプロジェクトは、E&Sリスクプロファイルに基づいたE&Sリスクの高さによって以下のカテゴリーに分類されます。

  • カテゴリーA(高E&Sリスクプロジェクト)
  • カテゴリーB(中E&Sリスクプロジェクト)
  • カテゴリーC(低E&Sリスクプロジェクト、またはE&Sリスクが全くないプロジェクト)

3) デューデリジェンス:

プロジェクト/事業の分類に応じて、ATIDIは環境社会デューデリジェンス(ESDD)に基づくE&Sアセスメントを実施します。E&Sアセスメントは、ATIDIまたはクライアントが雇った第三者機関であるIndependent Environmental and Social Consultants (IESC)によって実施されます。このアセスメントには、デスクトップレビュー、プロジェクトの現地視察、ステークホルダーの参画プロセスに対する評価が含まれます。

4) 意思決定、モニタリングと報告

ATIDIが案件を承認する場合、環境・社会マネジメントプラン(ESMP)といったESG条件を満たすための契約が締結されます。保険責任期間中は案件がESMPに沿って実施されているか、定期的なモニタリングを行います。

環境・社会アクションプラン(ESAP)が遂行されているか確認するために、ATIDI職員が事前通知の上で現地視察を行うことがあります。モニタリングの結果と新たな課題は記録され、是正措置が確実に実施されるよう取り組みます。

5) 適用ポリシー

申し立てを行う場合

申し立てはこちらからお願いいたします(英語)。

免責事項

本ウェブサイトは情報提供のみを目的としています。最新の情報はATIDIにご照会ください。英文は下記をご確認ください。

ESG

よくある質問

組織の活動は地球環境に負の影響をもたらすこともあります。こういった事態を防ぐためにも、ATIDIは地球環境を重視した事業展開を行っています。

 

ESGにおける「環境」とは

具体的に下記のようなケースを想定しています。

  • リサイクル、ごみの安全な廃棄
  • 気候変動問題、温室効果ガスの排出、カーボン・フットプリント
  • エネルギーの効率的な利用、風力・太陽光といった再生可能エネルギーの利用
  • 資源の有効活用、必要資源の削減
  • 水資源の有効利用、魚の乱獲及び水汚染の防止
  • 環境に配慮した商品・技術・インフラの開発

 

ESGにおける「社会」とは

人に関連した要素を指しており、企業との関係に関連する課題を含みます。具体的には下記のようなケースを想定しています。

  • 待遇、給与等における平等を含む労働環境
  • セクシュアル・ハラスメント等の防止を含む従業員の健康及び安全ポリシー
  • 不満や紛争の管理及び社会正義
  • 従業員の労働意欲、離職率
  • 雇用と昇進機会、研修、育成における多様性と包摂
  • ローカル・コミュニティー、社会的少数者とその他ステークホルダーのマネージメント
ESGにおける「ガバナンス」とは

組織が統制、決断、法順守をするため、そして外部ステークホルダーの要求に応えるための内部制度・手続き等に関連しており、下記のような要素を考慮しています。

  • 役員の報酬、ボーナス、待遇(退任時に巨額の報酬を受け取るか等)
  • 経営層の多様性と独立性
  • 経営層が各自の利益を巡って対立する可能性
  • 汚職と賄賂
  • 税戦略と金融や会計の透明性
  • 株主とのコミュニケーションに係る透明性
  • データ・プライバシーと情報公開
  • 従業員、株主及び顧客の満足度
  • 寄付や政治的ロビー活動