エネルギー関連商品

地域流動性支援ファシリティ

RLSFは、再生可能エネルギーを使用した独立発電事業者(IPP)に対して、事業者が国営電力会社に売電した際にATIDIが売電料金の支払保証を提供するものです。

 

RLSFは、ATIDI加盟国における再生可能エネルギープロジェクトへの支援を通じて、気候変動に対処し、投資を誘致するために創設されました。RLSFは、対象案件の設備容量の上限を100メガワットとし、中小規模の再生可能エネルギー事業(大規模プロジェクトについてもケースバイケースで検討可能)における、オフテイカー(公的セクター)の支払遅延に対するリスクをカバーします。プロジェクトのバンカビリティ向上とファイナンスクローズに至る案件の増加に貢献します。

 

RLSFは2021年にKfW開発銀行とATIDIの共同で創設され、2022年2月にはノルウェー開発協力局からの追加支援も受けています。ATIDIと覚書(MoU)に署名したATIDI加盟国に発電事業体が所在する案件がカバー対象となります。

対象案件

以下の条件を満たす場合に付保可能:

  • 発電事業者がATIDI加盟国又は、非加盟国である場合にはATIDIが必要な契約を当該国政府と結ぶことができる国に所在していること。
  • 対象プロジェクトは最大で100MWのもの。それ以上の大規模プロジェクトについてはケースバイケースで検討可能。
  • 太陽光発電、水力発電、陸上風力発電、地熱発電、バイオマス発電、コンジェネレーション
  • 事業対象国政府及び電力会社から十分なサポートを受けられること。

カバー対象国

本商品においては事業国政府からの支援が必要不可欠であり、支払遅延が発生した際に延滞が適切なタイミングで解消されうるとATIDIが判断できた国でのみ、RLSFを実施可能です。詳細は以下の通りです。

  • ATIDI加盟国のうちATIDIと中央政府及びオフテイカー間の関係が構築されている国。ATIDIは加盟国政府との間で協定を結び、優先的に債権回収可能なPCS(Preferred Creditor Status)を有し、また紛争解決方法を定めている。
  • ATIDI非加盟国の中でも、ATIDIが上記と同様な関係性を構築可能な国。
  • 現時点で、ATIDIとRLSFに関する覚書(MoU)を締結している国は、ベナン、ブルンジ、コートジボワール、ガーナ、マダガスカル、マラウィ、トーゴ、ウガンダ及びザンビア。